人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「伝統文化こども教室」事業は文化庁から委嘱を受けた(財)伝統文化活性化協会の事業です。


by immemorial_moon

8回目

10月2日、久しぶりの伝統文化こども教室でした。
会場に着いたら名前を書いてもらいことにし受付を設け、子ども達はまず毛筆で芳名書きをしました。

今回は、「法話、座禅、写経講座」です。毎年お願いしている「みんなの寺」の天野ご住職に今年も来ていただき、法話と座禅のご指導をしていただきました。

写経は「空のこころ」をやさしく解釈したものを書きます。
「空のこころ かたよらないこころ こだわらないこころ ひろくひろく もっとひろく」

天野ご住職は、この「空のこころ」を子ども達に「柔らかいこころ」を持つことだよ、「これはできない」とか「きらい」とか始めから決めつかないで!いろんなことにチャレンジして!と。
また、硬いものは落としたら壊れやすいけど、柔らかいものは落としても壊れにくいんだよ、と、また柔軟心の例えである「水は方円に従う」(どんな形の器にでも水は形を変えおさまることができる)ということを分かりやすく教えてくれました。

その後、呼吸法を教えてもらい、いざ座禅。
窓の外の鳥の声がいっそう静寂を感じさせ、穏やかな気持ちになりました。
8回目_f0163726_10102063.jpg

ご住職にお礼のご挨拶、お辞儀もきれいできましたね。
8回目_f0163726_10132018.jpg
あ、1人横みてる(笑)

その気持ちで、写経です。
墨を磨り、写経用紙に書きます。
短い文章ですが、子ども達はじっくり取り組みました。
8回目_f0163726_10105561.jpg
8回目_f0163726_10114872.jpg
8回目_f0163726_10121478.jpg


今回は、11月初めの市民センターまつりに展示した後に納経に行く予定です。
# by immemorial_moon | 2010-10-06 10:19 | 講座

6回目、7回目

8月22,23日とEnjoyこども書道塾恒例の「落款印」作成と「絵手紙を送ろう」をしました。

2007年の初回から「手書きで体温の伝わる便りを送ってみよう、そして受け取った側の反応と、それを聴いたときの自分の気持ちをかみしめて」ということが大きな狙いで続けてきました。

子ども達の間からは、ちらほらと「おばちゃんに送ったら、親戚中に持って回って見せてたよ~~」とか「おばあちゃんが、今年も待ってるよ~~」って言ってたとか聞こえてきて、私も嬉しい限りです。子ども達も益々ヤル気になります!!

どうしても、「上手に描こう」という意識が先立ち、なかなか筆が進まなかった子ども達ですが、
「上手、下手はないの!!~~~ちゃんが気持ちを込めて書いた!ということが一番重要なことよ!」と背中を押し、墨で輪郭を取りはじめたらスイスイと味わいのある絵手紙が出来上がりました。

では、22、23日のスナップを掲載しますね。
まずは、消しゴム印作成、絵手紙の下書き、色付け、そして宛名の書き方指導をしました。

6回目、7回目_f0163726_9181293.jpg

6回目、7回目_f0163726_9184879.jpg6回目、7回目_f0163726_9191084.jpg

6回目、7回目_f0163726_9204886.jpg
6回目、7回目_f0163726_9212644.jpg

6回目、7回目_f0163726_922356.jpg
6回目、7回目_f0163726_9223513.jpg

6回目、7回目_f0163726_923383.jpg
6回目、7回目_f0163726_9232861.jpg

6回目、7回目_f0163726_924654.jpg
6回目、7回目_f0163726_924457.jpg



1人2枚書き、一枚は実際に送ってみる、もう一枚は展示発表の機会に使わせてもらいます!!
どれも味わいがあるでしょう~~~!

9月はお休みで、次回は10月になります!
# by immemorial_moon | 2010-08-25 09:31 | 講座

4回目、5回目

8月10、11日は条幅作品に挑戦!
今年も、盛岡から特別講師としてMAKOTO先生を招き、2人で指導にあたりました。

課題は、3年生・・・千代
     4年生・・・花の宴、花月夜 のいずれか
     5,6年生・・・荒城の月、青葉城 のいずれか

半紙練習した課題を条幅に書くわけですが、筆の大きさも変わるのでなかなか大変!
2日間の様子のスナップを載せますので、子ども達の頑張り、苦心の様子(?)をご覧下さい。
4回目、5回目_f0163726_10363828.jpg


4回目、5回目_f0163726_10384153.jpg4回目、5回目_f0163726_10391459.jpg
4回目、5回目_f0163726_10402546.jpg4回目、5回目_f0163726_10411579.jpg
4回目、5回目_f0163726_10414919.jpg4回目、5回目_f0163726_10432185.jpg
4回目、5回目_f0163726_10435469.jpg4回目、5回目_f0163726_10443155.jpg
4回目、5回目_f0163726_10454458.jpg4回目、5回目_f0163726_10463852.jpg
4回目、5回目_f0163726_10474333.jpg4回目、5回目_f0163726_11103077.jpg


短期決戦の3年生軍団!集中力が途切れしばし休憩(笑)・・・左
右は思うように書けなくてが~~~ん!状態(笑)
4回目、5回目_f0163726_1101550.jpg
4回目、5回目_f0163726_1114236.jpg



最初に書いたものの方が勢いがあって良い子、さすが上級生は1日目より2日目と、力の発揮の仕方はそれぞれですが、夏休みに皆で集って集中して書く!という経験は、心と腕を確実に成長させることだと伝統文化こども教室を4年取り組んで感じています。

2日間頑張って書き上げました!!
4回目、5回目_f0163726_113493.jpg


# by immemorial_moon | 2010-08-12 11:15 | 講座

3回目

歌声をお届けできないのがとても残念です。
3回目_f0163726_033672.jpg


講座の1回目で「土井晩翠」を、2回目で「荒城の月」の内容を勉強し、今日3回目に子ども達のハートにとどめをさすには・・・・それには「荒城の月」を生で聞かせるしかない!と思い、6月から計画を立ていました。
今日はそのスペシャルゲストの登場です!
息子の同級生で、合唱そしてオペラの舞台をも踏んだ経験のあるYさん、そしてその友人のEさん。高校3年生で、同じ合唱団卒、共にオペラの舞台経験のあるお二人をお招きすることができました。
それはそれは、すばらしい歌声で子ども達も参観にいらした保護者の方々、私も大感激でした。

ゲストをお迎えするまでの様子から報告しますね。

この日、講座は10時から。作品の清書の日でもありましたが、それには書いている時間が少ないような気がして、前回の終わりに「書きたい人は9時半から来てもいいよ」と言ってありました。なんとほとんどの子が9時半に入室。どんどん紙をもらいに来て書き始めました。「歌」とコラボしようね、と言ってたからかな?
3回目_f0163726_034393.jpg

3回目_f0163726_0395633.jpg
3回目_f0163726_0352740.jpg

私も彼女達の歌とコラボしたくて、大きく荒城の月の一番を書いてみました。
その気持ちに子ども達も負けていませんね。みんな意欲的に取り組んでいて、夏の緑をバックに子ども達の作品もコラボです!
3回目_f0163726_036862.jpg


そしてYさん、Eさんをお迎えする前にこんな話もしました。
「書道・茶道・華道・柔道・剣道・・・・・・」みんな「道」が付くよね?「道」って何だろうね?
私が今の年齢になって思うのは「道」には「思いやり」が含まれているということ。目に言えない大事な事を思いやることではないかなと思うよ。だから、書道や華道や茶道etc・・・をしていない人でも思いやる心がある人は「道」を知っている人なんだよ。
「荒城の月」ができた情景、6年生は修学旅行で訪れた会津、戊辰戦争で落城した「鶴が城」を思い出しながら聴いてね。
これから歌ってくれるお姉さん達は、ここで一曲を歌う為に受験で忙しい中練習を積んでくれたの。そんな目に見えないことも想像して心で聴いてね、と・・・・・

子ども達はちゃんと私の言葉を聞いてくれますが、何より、今まであまり聴いたことの無い旋律と、マイクも楽器の伴奏も無い生の声量のある歌声を目の当たりにし、みんな瞬きせず(笑)・・・・ビックリしたのでしょう・・・本当に心で聴き入っていました。

そして、恒例の1人一言感想では、それぞれが自分の言葉で「感動」を伝え、それにギャラリーにいらした保護者の方々が感心されていましたがそれは私も同じです。

私事ですが、昨日「珠響」(たまゆら)いうコンサートに行ってきました。和洋いろんなジャンルの今をときめく若い方が集い、ステージを作ってゆくんです。太鼓、仕舞、横笛、尺八、ピアノ、ギター・・・・キャスト皆が楽しそうに、そしてそれぞれが影響しあって高まっている、そんな気が伝わってくるまさに宝石どうしが響きあう「たまゆら」そのものでした。

今日はゲストのお二人の「珠」と子ども達の「珠」が響き合っていたような気がしました。
「道」とは、もう一つ、響き合い「さらに高きに至るべし」ですね。

来週は、条幅作品を書いていきます。「自分の書く言葉」の意味をしっかり感じ得たでしょうから「心とからだ」で書いていきましょう!

ご協力いただいたゲストのお二人、ご参観いただいた皆様ありがとうございました。
# by immemorial_moon | 2010-08-07 01:00 | 講座

2回目

2回目_f0163726_2083372.jpg

8月4日、昨日に引き続き2回目です。

今年のテーマである「土井晩翠」については、昨日触れましたので、今日は名作「荒城の月」について少し講釈をさせていただきました。

時は幕末、「龍馬伝」の時代、日本が大きく変わろうとして日本の中で戊辰戦争という戦争がありました。
そして、日本の政治の体制は大きく変わり、時代は明治となり、お城はお殿様の住む場所ではなくなり、お殿様という立場もなくなりました。難しい言葉でいうと大政奉還があり、その後廃藩置県がしかれたということです。

そこで主のいなくなり荒れてしまったお城、また、戦争の傷跡もいたましいお城を望み、かつて栄えた頃を忍んで作った詩が「荒城の月」です。仙台城や会津の鶴ケ城が背景としてあるそうです。

子ども達は「詩」を読んでもピンとこないかな?とも思いましたが、いずれ歴史を学ぶようになれば「このことね!」と思ってくれるでしょう!

「荒城の月」にちなんで言葉を選び半紙作品にします。
3年生は「千代」・・・・「ちよ」または「せんだい」。 昔は「千代城」とも。後、人が住む高という意味で「仙台城」としたそうです。

4年生は「花の宴」・・・・お花見。城内の桜を眺めながら杯を傾けたのでしょう。

5,6年生は「青葉城」または「荒城の月」

半紙にこの言葉を書く前に、今年度初めて筆を使うので、リレー書道でウォーミングアップ!
3グループで「永」の字を書きます。
学年様々ですが、誰がどこを書くか相談に相談を重ね、5人で一画ずつ担当です。
一画のスペシャリストになれればいいのです!それぞれ真剣ですよ!
2回目_f0163726_19574938.jpg

2回目_f0163726_195861.jpg

2回目_f0163726_19582678.jpg


その後、投票で一番左に軍配が上がりました!おめでとう!良い勝負でしたよ!
2回目_f0163726_19592029.jpg



では、それぞれの課題に挑戦です。
今日は4~6枚ぐらい書いたでしょうか? 次回清書となります。
2回目_f0163726_200317.jpg


次回はスペシャルゲストを招き、「荒城の月」を子ども達のハートに刻みこみますよ~(笑)
# by immemorial_moon | 2010-08-04 20:06 | 講座